京福平成手記

多趣味リーマンの実体験アーカイブ

筑波仕様フルチューンFDとひとつの座標

4/14に行われるくろまめ走行会まで残り2週間。

私とにくきゅう氏が開催し予定している20人程度の走行会。走行会の主催という経験は初めてである。。。

そこに向けて準備をしてきたので軽いチェックとお花見目的でいつものPWへ。

 

もともとにくきゅうさん(ZC33S)、白なな(FD3S)さんらと落ち合う予定だったのだが、みんなINする時間も目的もバラバラ。

にくきゅうさんは福井のお客さんの接待(?)で。

白ななさんはドライブで。

僕はセッティング変えた手ごたえのチェックで。

そんな中、この機会に筑波仕様フルチューンのFDをご厚意で運転させていただけることに。

なんでも相当な仕上がりで、馬力にしても推定400PSほどでは?という仕様だそう。

 

⇓ここからは個人的感想をば。私は経験こそいろいろな場所で多少積んでいるものの、決してその道のプロなわけではないので温かい目で見ていただけると助かる。まあ、せっかくなんで覚えてるうちに。

 

実際走らせると私でもわかるほど、他とは次元の違う出来栄え。

足に関しては中古の軽が一台購入できる額のシロモノが入っているとのことだし、ロールケージやシングルBIGタービン化、バッテリー移設など、他のありとあらゆる部分の性能のたたき上げが行われている。もしかしたらコーナーウェイトまでも考えられているかもしれない。。。

ちなみにパワーに関して言うと申し分ないのは当然、目を見張るのはその絶妙なセットアップだった。ピークパワー重視で低速を犠牲にするのではなく5000~7500rpmあたりをうまく使いながら走ることを目標に…つまり中~高(弱)速重視で賢くまとめられていた。

8000rpm以降はシフトチェンジをためらう場面に対応するための余力にしてあるのだろう。おそらく筑波のバックストレッチでがっつりタイムを稼ぐのではなく、インフィールドで安定してタイムを刻むためにこうしたのかな…と個人的には感じた。

 

動きの基本は弱~中アンダー。一発のタイムを狙ったピーキーなセットではなく、何週もアタックできるような懐の深さをもつセットだと感じた。

しっかりフロントに荷重を移して、クリップより少し手前から1~2割程度のパーシャルで踏み込んでいき、出口に向けてそこから積極的にアクセルを踏み込みじんわりと向きを変える。前にスライドさせていく、臆することなくアクセルをあけるテクニックが必要なセッティング。

ただ、このアクセル主体で曲がる部分に関して、非常に限界が高くロールやピッチングの動きに恐怖感がない。ショックも筑波仕様と聞いていたのでショートストロークを覚悟していたが、思ったより…という塩梅で、普通の車高調より少しショートなぐらい。ギャップに対して起こるアクションや収まりも優秀そのもの。

一般的な足回りと大きく違うのはショック容量自体に余裕があるようなコシのある滑らな減衰特性と、そこに合わさる硬さのスプリング。底付などは当然のように皆無。

高すぎないイニシャルと加速側で少々キツめに効くデフ(設定かオイルチョイスか)…この足回りに対するマッチングも文句なし。。。

ドライバーの意思でリアを滑らせても車側がそれとなく止まりたがるような滑り方(例えが難しい)。全体の動きの質感が非常に高く、この絶妙なセットには舌を巻く。

 

また水温、油温、油圧、ブースト等、各コンディションの安定感も◎。

数値の安定するスピードが一般的な車よりけた違いに速いし、なにより下がりすぎる上がりすぎるということはよほどの負荷がない限り決して起こらないだろう。

ブーストも概ね0.9K程度。立ち上がりも穏やかでどのような状況下でも心配になるような数値の動きをしない。

ここまで緻密な制御は純正書き換えやeマネでは…ということでオーナーにV-proか?と聞いてみるとビンゴ。やはり高級なフルコン制御であった。

ただブレーキは物足りなさを感じ、詰めるのであれば800℃程度~の容量が欲しく感じる。ABSも少々弱めに感じ、踏力に対してプアーな部分が鼻につく。(エア噛みのような)

意図的にそうしてあるのだとすると、むしろ切った方が速そう。正直ここまでのスペックだとRX-8のような鬼のように止まるブレーキが欲しい。

あえて純正強化ベースにしているのはもしかするとばね下重量増加を考えてフットワーク重視にしているのかも…

(ちなみに実際ABS切ることもできるらしいし。やはり考えてある。。。)

まとめるとタイムを狙うのであれば中級~上級者向けのセット。

パワー慣れ、荷重移動の理解ができている人、どんな状況でも踏み込んでいける人のみこの車の持つポテンシャルを芯から感じることができるのだろうなと思う。

初心者でもかなり安心感があるが、そのレベルでタイムを出そうとするとノーマル車やライトチューン車より確実に曲がらなく感じるだろう。そういった人はノーマル+αの車に乗った方が数字は出せそうだ。。。出ているパワーも相まって。

しかしチューニングカーにありがちなガンガン体力を消耗するような車ではなく、あくまでドライバーに情報をしっかりと伝えてくれて、慣れればロングランも可能。。。

自身の腕を鍛え、勉強し、何度も走り込みトライすることでタイムを刻む喜びを感じていける…そういった懐の深さが光るハイレベルなバランス感が大変好印象だった。

総評、下手なショップデモカーよりレベルが高い…が求められるスキルも少々高い。

ただしハマる人間は矢の如くどんなステージをも駆け抜けることができそうである。

うちのロードスターはここまで同じにしようとは思わないが(というか元が違うのでなるわけないが。笑)遊ぶ車の一つの答えとして到達すべき座標を示してくれたように思う。

このレベルまで仕上げるとなるとありあわせのパーツとセットでなんとか…という感覚を捨てて時間と金をかけて最高のものを導入し、腕のある人間が最高のバランスで仕立てる必要があると感じた。

改めて私にキーを渡してくれたオーナーに感謝の気持ちを述べたい。

 

さて…立ち位置をいつもの状態に戻して自分を見つめ直す。。。

仮にこのような満足のいく仕上がりに持っていくとなると確実にホワイトボディから作り直したくなる。

そもそも前オーナーにより腹打ち済み、右フロント事故歴有の個体なので大変な作業が必要になるだろう。現状を例えるならくたびれた体を無理やりコルセットで固定して保っているような感じである。

 

箱替えが一番いいのだろうが、何故かあえてこの個体でチャレンジした結果を見てみたい気もする。

その先で無駄になってもいいので、やったからこそ見えるものがあるかもしれないな…というわくわく感の方が勝ってしまっている。

先のことを思考したり貴重な体験をしたりとなにかとテンションが上がってしまう。。。

 

その後、いろんな方とお会いして他愛ない話を。

熱くなった自分をクーリングしてもとの状態に。現実へ引き戻していただいた。

 

誠に車弄りというのは底が見えない沼である。

 

~追記~

このFDの元製作者である方も当記事を読んでいただけた模様。

誠にありがたく思うとともに、この場で感謝を述べようと思う。

今回のインプレッションに関しては聞くところによると概ね正解だそう。(よかった

ただブレーキに関して、感じる部分を聞いたところ、現オーナー白ななさんのメンテ不足説が濃厚。(H君、しっかり…!!!笑)

ハイチューンの車はよくあるライトな車両の比ではないメンテナンスありきだということを忘れないようにしたい。

アライメント調整 ~ちょっと姫路まで。

度重なる足回りの仕様変更がひと段落したのでアライメント調整に行ってきた。

依頼する店は10年ほどの付き合いで、私の持ち込む車両を毎度見てくれているなんとも頼りになるお店。

店主もそれなりに遊んでいた過去がありこういった車に対する理解がある方なので頼りになる。

過去オーナーによる右フロントの軽微な事故があるので少々狙った数値が出にくい。

そんな中で上記のように調整していただいた。

狙ったところは以下の3点。

 

・フロント、リアのトーのバラつき補正。味付け変更。

↳左右をそろえて極力トーゼロに持っていきコントロールしやすい方向に。直安性や足回りの動き方の性質面からフロントは若干のトーインへ。

キャンバーはストリートラジアル、ミニサーキットや山などのステージを見据えたSETに変更。

↳寝かせすぎているキャンバーを起こしてタテを稼ぐ方向へ。タイヤの減り方見つつバランスの微調整。

・キャスター補正/基準程度でOK(理由あり)

いろいろ試していって思ったのだが、結局数値どうこうより見た目の左右差をゼロに近づけるのが一番大切かなと。今回はそういうオーダーをした。

 

このお店はきちんと狙った数値を出してくれるのは勿論、数値を出した後の実走テスト後、細かな微調整や要望に応じてくれる。

今時は自車の実走テストをしてほしくないというオーナーが多いのだが詰めるのであれば実走あってこそだと私は思う。

ただ今回のこの車両に関してはよう乗りこなせそうにないとのことで私が実走テストをすることに。

 

ということで早速試走に行った。

行先はやはりココ。

心なしか桜の花が咲いてきている。

都会の喧騒から逃れて風景を楽しみつつ、足回りのテストをするのであれば静かなこの場所が最適。

そこそこしっかりと数値を変更したせいかタイヤに変なフィールがある。狂ったアライメントで走っていたからか削れ方の差によるゴロゴロ感がステアから伝わってくる。

路面からの反力がもろにステアリングに伝わる。

一度熱入れて溶かして整えてやればそのうちまとまるだろう。

適切なSETしたことによるトラクションの向上、ブレーキング時の安定性とストッピングパワーの向上、コーナリング時の安定性向上、直安性の向上を確認できた。

概ね予測通りの感触で一安心。

ここでひとつ。。。

キャンバーに関して言えば、つまるところタイヤのグリップを縦に振るか横に振るかのスキル分けであると私は思う。

そしてそれが目的の速度域や足回りのセッティング、特性にマッチしていないとノーマルより悪いフィーリングになることもしばしばあるので注意が必要。。。

変更することによってどのようなメリットデメリットがあるのかを見極めていかなければ、仕上がりに天と地ほどの差ができるというのも車弄りの奥深さの一つ。

答えを探っているときや結果が出たときは最高に気持ちいい。

 

今回についてはしばらく走行したが特に不満な部分が出てこない。

しいて言えばもう少しトーインを増やしてもいい気がするがタイヤの消耗度合いの差から、判断を急ぐべきではないと感じたためこのまま様子見。

その先で微調整がベストだと判断した。

 

翌日。。。先日のチェックに続き姫路までのロングラン。

その日は姫路の友人宅に用事があって1日宿泊予定だったので軽い小旅行。

ロードスターで姫路に行ったのだが、京都よりも車の運転が優しい。変に詰め寄ってこないし左右からバンバン原付が駆け抜けていくこともない。

土地もそれなりに広くいろんなところに余裕がある。

この日は友人宅に車を置き去りにして観光を。

街のつくりやにぎわい方など正直京都よりもうまく行ってるのではないだろうか?

メインストリートだけでなく小さい商店街もうまく利用しながら若者にあふれかえっていた。

夕食として選ばれたのは友人おすすめの中華料理屋さん、紅宝石。

地元にずっとある老舗のようで、リーズナブルなのに量が多くそれでいて大変おいしい。

麻婆炒飯なるものがカンバンメニューらしいので注文した。

一口目で感じたがコレ、非常に辛い。辛さが選べるようで標準を注文したが苦手な方はピリ辛をチョイスすることをお勧めする。本当に辛い。

だがしかし癖になる辛さで…何度も手を付けてしまう。

卵のまろやかさも相まって食が進む。。。

他にもチンジャオロースや酢豚などを食べたがどれも美味しい。ハズレがない。

 

ちなみにこの店では食事をすると無料でドリンクバーがついてくる。

ドリンクのサーバーが2階にあるので1階で食事をするのであれば取りにいかなければいけないがなんせ無料なのだからそこは目を瞑ろう。

 

そのあとは日本酒のバーや居酒屋を転々とし、友人宅でぐっすりと眠った。

その地を去るのが惜しくなるほどの充実感を与えてくれた。

ありがとう姫路。

また来ようと思う。

 

 

 

 

試乗インプレ 高雄PW

3/12 高雄PWにてオーナー様のご厚意や要望などにより計4台の試乗をさせていただいた。

まずなによりはじめに「ありがとうございます」。

圧倒的に感謝しております。

現代のレンタカーで借りることができる車であればアレなのだが、何らかの形で弄った趣味車や絶版車の試乗というのはとにかくオーナー様のお許しや希望が無ければ叶わない。

大変貴重な価値のある時間、機会である。

イチ個人である私にその機会を作っていただいた皆様に圧倒的に感謝しつつ今回はレポートしていく。

多少生意気だと感じても楽しんで見ていただければ助かる。

 

※感謝しているからこそ、忖度なしに感じたままを自分の言葉でここにアーカイブとして残すことができたら……とも思う(気を悪くしたら申し訳ない)

 

【Car:ZC33S / Owner:LUNA君】

フルR's仕様(だったと思う)、ほぼデモカーな仕上がりの中でオーナーのこだわりを随所に詰め込んだ一台。

カスタム面における足し算引き算、走行性能面をきっちり追い求めた部分を高次元にバランスすることで生まれる佇まいは大人の戦闘機という印象。

少々綺麗すぎる(?)ところにもオーナー様らしさを感じる。

 

この16インチのP1というチョイスもまた素晴らしいなと。

低インチ大好きマンの私にはドストライク。オフセットにこだわることでスペーサなしでインストールしている点、ホイールに合わせたバネの選定とローダウンにしているようで、その抜かりの無さには恐れ入る。

 

実際に乗ってみた印象だがとにかく安心感が凄い。

R'sの足回りの奥深さは本当に上質そのもので、低速時と高速時における減衰の効き方が絶妙。過去にプジョー106にKONIのサスKITを付けた車両に乗ったことがあるが、その猫足に調節機構を増やし、ショートストロークにして乗っているような感覚であった。

流石に突き出したマンホールレベルの大きな段差ではそれなりにシェイクされる。これは下げた車高の問題やストラットという点を考えると仕方がない部分であるが十分許容範囲内かと思う。

P1は下げた方が似合うからね(当社比)

 

高価なOSのLSDを組んでいることもあってLSDにありがちなバキバキという音を立てることなくクリップ初期~中盤どこからでもガンガン掻いて進むことができる。

アクセルオンでオーバー方面の動きになるところを利用し、自在に向きを変えていけるFF車というのは実に楽しい。

乗りごたえもノる速度もかなり高い。

 

ここまでくるとGがかかりきる(フルバンプ)タイミングが早くなるので減衰の味付けかバンプラバー、スタビライザー、ブッシュ関係等を見直すとさらに速く安全な車両になるように感じた。

ブレーキに関しては必要充分であるがこのスペックになると想定より踏めてしまう分、確実に物足りなくなるので耐熱700℃以上の余裕を持ったブレーキが欲しくなる。

ここはオーナー様も感じているようで各部品入荷待ちなのだそう。

フットワークを生かして重量増加を防ぐためにも純正サイズ逆スリットロータと組み合わせで限界を上げるか…はたまた更なる段階を踏まえてBIGキャリパー化……自車より想像が捗るので思考を止める。これ以上イケナイ。。。笑

 

この車の世界にはチューニングという慣れた人たちには少々痒めの言葉が存在するが、確実にその「チューニング」に成功している非常にハイレベルな一台だと感じた。

 

【Car:ZC33S / Owner:SINさん】


普段乗りベースにカスタムを楽しむ仕様だそう。

ステッカーの位置がどことなく平成風味なところはSINさん自身が当時シルビアやワンボックスのカスタムや走りをリアルタイムで楽しんでいた時代があったからなのだそうだ。

ワンポイントのDIY迷彩グリルやアルミではなく鉄製の赤ホイールナットをチョイスしている点など、一部いい意味ガチャつかせて、抑えるところは抑える…

というところがそんな時代をリアルに駆け抜けたオーナー様ならではの個性。平成の残り香を感じる一台である。

 

乗った感想としてはノーマル+α、きちんと町乗りベースで快適に。時に踏みたくなった際に笑顔になることができる仕様だと感じた。

TEINのFLEX ZをEDFCでコントロールすることで快適性と走行性能のバランスを図っている点も普段の使い方、目的としてベストな選択をされているように思う。

 

TRUSTのECUver2の書き換えを行っているからかトルク感は足回りの許容範囲ギリギリな印象で、電子制御がなければスターレット風味のトルクステアとなりそうな雰囲気。

そんな少し危ういやんちゃな部分を作っても日常の刺激として安全に楽しむことができるというところはZC33Sの醍醐味なのかなと。

タイヤをSS595に履き替えたばかりのようでそのやんちゃな感じがよりよく分かったのもタイミングが良かった(?)ということにしておこう。

快適性を重視している分、ピッチングやロールなど姿勢変化は大きめなのでこのパワーをベースにバランスさせるのであれば乗り心地の優秀なswiftスプリングへの変更やスタビブッシュに手を入れてもさらに良くなるかもしれない。

 

あまり弄らないらないとよく口にするSINさんであるがその点に関しては私は一切信用していない。今後もカスタムの行く末を影ながら応援し、見て楽しんでいきたい。

 

次はマツダ車一気に乗り比べ。

マツダスピードアテンザRX-8

 

【Car:マツダスピードアテンザ 2.3L / Owner:山茶さん】

マツダスピードアテンザという今となっては大変レアな車両。

オーナー様の山茶君によるとこれがファーストカー、いわば初めての愛車。

この手のマニアックな車両を選択するところにも驚きだが、そこにもきちんと理由があってグリップ走行を楽しみたいという目的のもとで選んでいるのだそうだ。

個体としても非常に綺麗で車高調、ホイールから手を付けている点も私的には好印象であった。

山茶君の若さゆえのマフラー加工も"らしさ"がでていて良い。若いのであればこれくらい元気に楽しむのがイチバンなのではないだろうか。

 

さてこのMSアテンザ、4WDターボというハイスペックモデルで4人乗車でのインプレとなったわけだがまず初めに感じたのはその実用性の高さ。

大人4人が余裕をもって乗車できるし、静粛性もそこそこ高めなので車内での会話も十分楽しむことができる。その乗車人数であっても苦しさを感じることなく難なく前に出るトルクには素直に感心した。

トルクの出方もインプやエボなどの暴力的な特性ではなくあくまでナチュラル。中速域重視のパワー特性だった。

この辺のマイルドさはファーストカーとしてこれから走る練習をするにあたっても怖さを軽減してくれる上に扱いやすさにも繋がりそう。

 

この車種でなにより驚いたのは回答性の高さ。

2.3Lのヘビー級エンジンが載っているので覚悟はしていたのだが、32Rのようなよっこいしょ…という動きをしない。あくまで弱アンダー程度。

初期応答性も良好で、サクッとハナを出口にむけたらあとは当たり前のように踏み込むだけでガンガン前へ。コーナーの奥で切り増すような抉る操作をするとそこでアンダーが誘発される。

扱いやすいアンダー特性はドライバーにも優しいが、いざというときは無理が効かなくなるので冷静な丁寧な操作が必要になりそう。

その部分を差し置いてもこの車、意外にもハンドリングの良さが一番の売りなのではないかと感じた。

 

ブレーキに関しては正直少し怖さがある。

見た目で言うとチェイサークラスのブレーキロータで元はしっかりしているし通常の町乗りでは不満はでないだろう。ただスポーツ走行時のストッピングパワーは十分満足できるかと聞かれると少し返答に困る。

乗った感じで表現するならば、シチュエーションによってはフルブレーキ一発で終了、ということも十分あるだろう。故にブレーキを残す走り方をしていくことが現状では必要で、ここは上級者向けな印象。

…というところである程度慣れてきたころに悩むのはブレーキになると思う。

安心して止まるためにはメタルパッドの食いつきの良さを導入するなり良いフルードを入れたりという対策をして損はないように思う。

 

総評、素材として非常にいい車であると感じた。

これからの伸びしろの面や使い勝手、デザイン性の良さと走行性能が元から用意されており、若干ネガな部分もきちんとある。改良に頭を悩ませたりテクニックを磨いたりとしなければならない宿題も用意されているので初級~上級者まであらゆる人が楽しむことができるようなそんな気がする。

 

PS.

ナビの取付は要改善である(飛ぶ)

 

【Car:RX-8/ Owner:HAYASHIDAさん】

今回HAYASHIDAさんの8にも試乗させていただいた。
友人に預けられている車両のようだがそんな車でもRE71RSを履かせているという贅沢さ。

排気音に関してはH車のンバァなクラス並みかそれ以上。

とにかくやかましいが走行していると不思議とテンションが上がってくる。

 

今回走ることができる8に初めて乗ったのだが、いろんなジャーナリストやプロの方が言う"ハンドリング"の評価の神髄を感じることができた。

剛性感に関しては確かに低めだが足の動きが確かに良く、凸凹な路面を駆け抜けた際のアームの動きがとてもスムーズ。各部に全然無理がかかっていない印象。

どこまでも路面をつかんでくれるこの絶大な安心感は間違いなく一級のコーナリングマシン。

それと同時に私はこの動きになぜか身に覚えがあるような感覚があった。

 

記憶をたどるとFCやFDなどではなくロードスターコーナリングに似ているのであると気が付く。

剛性感の無さは4点程度のケージを組んだNA~NCのロードスターと似ており、限界の高さこそ確実に8の方が上なのだが動きの方向性がロードスターにそっくりなのである。

違いがあるとすれば路面をとらえることのできるキャパ。この8ならではのリアに対する絶対的な安心感はロードスターでは得られないだろう。

このサイズのボディでここまでのコーナリングをやられてしまうと正直酷というもの。しかしだからこそNAロータリーであっても第一線で活躍できるのだなと同時に感心した。

8500rpmまで回るフィーリングは勿論爽快そのものであるがなにより守備範囲の広い回転域のおかげでヒールトゥをしやすい点も好感が持てた。

 

そしてどこまでも許容するようなブレーキ。コントロール性ももちろんだが確実に止まることができる懐の深さと安心感がある。これはコーナリングスピードに次いでかなり強力な武器になると感じる。

 

とにかく「速い車」の部類であることは確か。

パワーを望まない代わりにその他の伸ばすことができるスキルを伸ばすだけ伸ばし、捨てられないデザイン性と4人乗りという制約から生まれた観音開きドアのせいで多少剛性感が落ちてしまった(ここがロードスターぽさ)…ような車という印象だった。

走りの面に関してはぶっちゃけ欲しいレベルである。

 

 

以上、大変に有意義な経験をさせていただいた4名に改めて感謝したい。

新たな課題や自車のこれからを再考するいい機会になった。

 

ついでにこれらの試乗経験を元に自分の車を表現するのであれば

産廃BODYにタイヤとホイールくっつけて無理くり走っているような、そんな感じ。これらの車と比較すると普通に怖い。

その怖さをスリルや乗りごたえとして楽しんでいるのがロードスター乗りなのかもしれない。。。

 

知らない方が幸せだった

 

とはよく言ったものである。

 

雪降る深夜MTとラストラン

今回は2023年2月後半のまとめのようなもの。

ここのところ立て続けに整備ばかりでロクに車を乗り回せていない。

シーズンオフということと4月に控える走行会に向けて準備を進めているということもある。

あと寒いので引きこもりたい。ぶっちゃけこれが7割である。

家でぬくぬくして鍋とビールをキメられるのであればそれで満足よ。。。冬なんてそんなもん。。。

 

このままでは体も鈍るわ感覚鈍るわでいいことが一つもないので行動する。

ちょうどいいタイミングでプチ深夜ミーティングが開催されるとの情報をキャッチ。顔見知りと初見さんごちゃまぜでなかなか面白そうだ。

見事なまでにFFハッチ集団。そこにヅカヅカとめり込むうちのロスタ。

この日はZC32S、HT81S、ZC33S、LUPO GTI、NA6CE、SWIFT RS

という車種ラインナップ。

なぜかこの日に限って雪がちらついており、深夜になると屋内駐車場でもかなりの寒さであった。

みんな思い思いに撮影してゆく。

写真撮影用の照明になるロスタ。

こうしてみるとLUPOと81のパッケージングがかなり似ているなと。

81は自分のカッノであるN氏であるが、この渋いLUPOの方も女性オーナーなのである。

驚くことにどちらも大阪出身でシルバー車体に3ドアハッチ。そしてもともと乗っていた車がどちらも日産のドリ車で本人も同い年という共通点が発覚。

ここまで似るとは。。。恐るべし。

 

翌週は直近で乗り換えを検討しているM.Y氏のラストラン同行ツーリングであった。

20代をほぼDEデミオで過ごした彼だが本当に好きな車に乗りたいということで悩みに悩み、それなりの覚悟をしてとある車種の購入を決めたようだ。

なんの変哲もないDEに見えるがバケットも入ってやる気ばっちりな雰囲気。

勿論と言ってはなんだがMT車である。

自分も試乗したことがあるがこのDEデミオモータースポーツベースにされることもあってなかなか侮れない実力を持っていたりする。

H.M氏のZは本日も大変綺麗である。

Z32、DE3FS、NA6CEの3台で行動。

この三人はいわゆるイツメンというやつだ。住んでいる地域は皆離れているが特別な関係である。

 

最後のツーリングということで思い出の写真を撮るため街中を抜けてゆく。。。

どんどん郊外へ───

撮影に関しては静かなとっておきのスポットで。。。

山の中腹に差し掛かるころ、道にはまだ溶け切っていない雪が残っている状態だった。

地熱があろうとなかろうとアスファルトに面していない部分や日陰になるところには雪があるので深夜はかなり冷え込んでいるのだろう。

 

走り始めて2時間ほどかけて目的地に到着した。

山奥も山奥。

人通りどころか車通りもほぼないような渓谷にあるこの空きスペースが絶好の撮影ポイントなのである。

並べ替えや単体での撮影などを行い今回の目的は達成された。

〆として晩は焼肉。

何かの節目や景気づけには決まってこうしてパーッとやるのが僕ら流である。

ここでH.Mからサプライズでプレゼント。

納車前祝いといったところか。

大変に嬉しそうだった。

新たな車でもいいカーライフを送ることができるように祈るとしよう。

 

僕も納車祝いは用意してあるがそれはまた後程…

納車日は来週の土曜日だ。

来る日に備えて平日を消化するとしよう。

Y氏謹製 ワンオフマフラー

ようやく匠のY氏に依頼していたワンオフマフラーが上がってきた。

ベースのマフラーの作りの悪さも、微妙に入っていたクラックも全て修理。

 

Y氏は以前にHT81Sのワンオフマフラー製作やワイドボディ化に携わってくれた板金溶接のプロ。関係性としては自分の先輩にあたるが気の知れた友人でもある。

 

これまでついていたマフラーでも大きな不満があったわけではないが、どこか物足りなさを感じていた。それが先日話していた音であったり変な絞りだったり。。。

ノリとしてはまさにこんな感じで製作してもらった。

要望としてはピークパワーより中間のトルク重視、音はやかましくなくそれでいてちゃんと響くような音を。

また音量は任意で調節できるようにエンド部分にインナーサイレンサーを入れられる機構を希望した。

 

バラして構造を見ているとどうやら中間部分に1個、エンド部分に1個の2か所に絞りがあるそう。

この2か所に絞りを入れることで音量をコスパ良く抑えているのだとか。

消音材を使用しない分安価に制作できるってことだ。なるほどね。私もそれは予測していた。(前回のブログ参照)

 

この構造はベースにするのであれば大変ありがたく、加工しやすいようだ。

 

ということで仕上がったのがこちら

これはリアの1ピースであるが、切り取ったリアのサイレンサーよりも長さを少し長めに取ることでトルク重視を目指した。

タイコに関しては切り取ることなくそのまま使用。生かせる部分は変にさわらない方がいいようだ。

最後にちょうどいい部分にステーも製作してもらって、もう一個のパイプは修復とクラック部の再溶接と肉盛り、微修正等で今回の作業は終了した。

早速装着。

 

これはアイドリングの音を抑えるために段ボールを消音機代わりにかぶせている図。

もういい感じに轟いておるよ。

朝の暖気では確実に迷惑になるね。

アイドリングが落ち着けば許容範囲内だが、コールドスタート時のアイドルアップとカムのバラつき加減のおかげでなかなかやかましい───(笑)

 

急いでサイレンサーの注文。。。3日待とう。

そんなことより試走よ試走!

過大評価せずにいやらしい小姑の如く厳しくインプレしようと思う。

 

走り出して一番に感じたのは低回転時のガクガクとなる挙動が格段に減ったこと。

これには驚いた。

低速に関しても少しは落ちることを予測していたものの、逆につっかえ感がなくなって1100rpmでもトロトロ進むことができる。

そこから踏み込んでもガクつかずスムーズに車体が前へ進む。。。

低速時の不安定さが消えている。。。

 

そこから踏み込んでさらにチェック。

2500rpm~5000rpmのトルクは明らかに向上している。

これはプラシーボでなく明らかにパワーの盛り上がり方と反応、伸びが違う。車速が余分に乗る。

踏み込みなおしたときのパンチも反応も、まるでのどに詰まっていたものが取れたようなとにかくスムーズな加速をするようになった。

そして高回転。予測はしていたが7000rpm~8000rpmまでの伸びは特になにも変わらずだった。音が多少よくなったくらいか。。。?

 

そして音質。

下から上まで至って中音域のサウンド

個人的にはもう少し高音方面が好みであるが、その構造からか配管の中で轟き、適度に響いてくれるような中音域の音色。

反響音も少々聴こえる。高回転時には小さな炸裂音が重なって聴こえるような具合。鳴く、というやつか。

品に関して言うと正直普通で良くもなく悪くもないかと。

イカムのバラつきあるアイドリングも合わさって怪しい雰囲気で、音量自体も上がっているが許容範囲内で概ね満足だ。

難聴になりそうなサウンドは年齢的にもう恥ずかしいし、なにより好きな曲も聴こえないのは個人的にはナシである。

3日後。希望していたサイレンサーも装着できることを確認。

これで街乗り、普段乗りでも問題ない音量になる。

さすがY氏。本当にいい形で仕上げてくれた。

しかるべき場所で全開にするのが楽しみである。

 

【今回のマフラー作り⇒インプレの結果からの考察】

低速~中回転時のスムーズさに関しては絞りと絞りの間にできる空間が排気に悪さをしていたのではないかと推測。

今回、絞りを中間パイプの1つにすることで低速トルクはそのまま、排気の形をきれいに…という形になった。中回転時のアクセルのツキや再加速時のレスポンス、パワー感の向上が見られたのはこのためかと。

高回転時は中間にある1つの絞りのおかげでさほど変わらず、というところで納得もできる。

イカムを入れていることもあって高回転のパンチもあればさらに楽しいのだが完全な要望を実現することはもう少し先だろう。

そんなマフラーも今後視野に入れてみたい。

 

ストリート仕様にはうってつけのいいマフラーに仕上がったと改めて思う。

Y氏にはお代としてちょっとよさげな洋菓子を渡した。

たまにY氏の車の作業も手伝う私なのでこういう対価でやってもらっている。

 

友人ありき、この持ちつ持たれつの関係がなにより得をするようなそんな気がした。

 

 

 

 

人柱作戦/NA6にNB6キャリパーをねじ込む

2/11、この日はオートメッセであった。

大阪オートメッセで知り合いたちがワイワイしている中で僕は自宅整備メッセを開催。

 

前回手に入れたNB6後期リアキャリパーはうちのNA6(ブレーキ周りはNA8化してある)へポン付けで問題なく装着できるのか。NETではいけるとかいけないとかいろいろ書かれてるけど。

最悪今ついているNA8キャリパーとの交換ができなかったらただの徒労に終わる。さらにはまた臨終キャリパーのままになる。

そしてこの作戦の結果をどこにも語らぬまま誰かが僕と同じようなことをしてしまえば永遠に犠牲者が出続ける。

”引用”ニコニコ静画 Jurusarenu 様

というところで人柱作戦開始。

 

 

ざっと寸法チェックしてみたところ問題なく付きそう。

フルード受けが古びた玉子焼き機なのはこの地方ではよくあること(にしておく)。持ち手もあって何かと使い勝手がいいのである。

 

 

⇑ before

フルードでギタギタしている。

かなりの漏れが見受けられるしなんならブレーキパッドの外側に砂が層を作っている。

まあまあ重症。

 

サイドブレーキをおろしてワイヤーを外し、各ボルトを緩めていく。

あとはスペア品に交換するだけ。

今回に関してはNB6後期のリアキャリパーを購入したが、ブツが届いて品を確認すると大変に美品であったためOHせずに組み付けることにした。

時間がなかったのもあるけどね。

 

⇑ after

ささっと交換。

ぼさっとしてるとフルードがどんどん出て来るのでスピード勝負で交換完了。

ブレーキホース組付け時には銅ワッシャを忘れないように。。。

フルード全抜きの方が楽なんだろうけどこの前交換したてなのでケチった。いや、普通にめんどくさかった。

 

そしてPBバルブも交換…と言いたいところだがPBバルブの配管の1つが固着していて外れなかったため交換を断念。

無理してこじって少しボルトが舐めてしまうような手ごたえがあったのだ。

他の配管を締め付け直すものの無駄にエアを入れてしまった。

いいよ、もう今年の秋口に車検だしその時にやってもらうことにするよ(諦

 

夜に予定していることがあって、時間が押していたので自分宛ての張り紙をして本日は終了。

エア抜きは明日やる。

 

サブカーになっているスイフトに切り替えて大阪へ。

この日は祖母の家で親族らと晩御飯の予定があったのだ。

しかしまあ朝からロクに食事をとっていなかったせいか心なしか頭がふわふわするし、かなりの空腹。。。

 


晩はすき焼き!!

これほどまで染み渡る晩餐があるだろうか。

日本人であればすきっ腹に甘辛い肉料理は大変魅力的に感じる。

 

 

当日に仕入れてきたという特選の肉は優に1Kgはある。

心ゆくまで堪能させてもらった。

食後はゆっくり談笑、コーヒータイムでのんびりと。

おなかも満たされて少し意識がほわんとするこの穏やかな時間がひたすら続いてほしい。

結局18時頃にスタートして24時に祖母宅を出た。
自宅に帰るや否や布団で即落ち。

目が覚めると早朝6時であった。。。

 

 

カッノに手伝ってもらい、ブレーキのエア抜きを始める。

が、思った以上のエア噛みで、かなりのフルードを消費した。おかげで予備フルードが底をついたので自宅在庫を漁るといつ購入したか覚えていないワコーズのDOT4を発見。一応新品だったし室内保管。

 

DOT5.1と混ざるけどまあいいだろう。

あいだをとって「ワコセル4.5」ってことでブレンドテイストを楽しむことにした。

 

 

反対側の左リアもキャリパー交換を考えていたがスライドピンのアタマが舐めているので諦めた。そのうちネジザウルス的ななにかで取ってやるよ。

というわけで左リアがNA8キャリパー、右リアがNB6キャリパーという仕様で今回は完結した。

そういえば右アームだけNBなんよね。左はNAなのに。

このようなフランケン仕様のNA6であるが走行テストしてみたところ何ら問題なし。それどころか臨終キャリパーから交換して健康的になったことでブレーキングに安定感が出ている。

やはりキャリパーの内容はNA8もNB6も何も変わっていなかったようである。ブレーキピストンのどこかが違うとのことだがフィーリングに異常なし。なんら問題はない。

ちゃんと止まる。

 

というところで今回は成功ということで。。。

課題は増えたような気がするがそれはまたのお楽しみに取っておくことにしよう。

さて…あとは依頼しているマフラーの仕上がりを待つだけだ。

 

 

 

素材クエスト

先日判明したリアキャリパーのフルード漏れから数日。

というか2日。

早速ではあるけど某オークションにて部品の確保に成功した。

 

 


どちらもNB6C後期用のキャリパーとマスターシリンダASSY。

リアキャリパー左右:¥8,800

マスターシリンダASSY:¥1

両方同じストアからの落札なので2つ合わせて送料込み¥10,000という最強コスパで大変満足。

 

マスターシリンダはなんのために?

というところなのだがこれは前回のブログで話していたPBバルブのアップデートに使用する。ASSYパーツの中に目的のPBバルブがついているのだ。

SNSで情報を募っているとどうやらNB6用でもブレーキバランスの改善は見込めるらしく、じゃあ…ということで人柱として購入に至ったのである。

 

まぁ万が一つかなくても1円で購入したので精神的にもノーダメージ。むしろ産廃として買い取ってもらうだけでもれなくプチせどりみたいな気分を味わうことができるであろう。

 

さて、あとはこいつらの到着を待つだけなのだが並行して進め始めた案件が一件ある。

 

 

漢のステンパイプ。

決してガラの悪いことに使用するわけではない。これも大切な素材。

 

かねてより気になっていたマフラー、リアピース内のこの絞り

メイン60.5Φのパイプがなかなか大層な絞りによって残念なことになっている。

これがずっと気になっていた。

作り手がマフラーに絞りを入れる目的は大まかに二つ。

 

  • 消音効果
  • 低速トルクの確保

 

この2点だ。

音というのは音同士がぶつかり合っても消音できるのだが、排気同士がぶつかり合うエリアをこのリアピースに設けることによって静粛性脳を向上させていると見受けられる。コスト的にもタイコを付けるより安いからであろう。。。

トルクに関してはこんな大層な絞りがあるので出て当然かな。。。

 

少ないコストで作られたことがわかるマフラーも処置次第では化けるのでは?

というところで改良目的で60.5Φのステンパイプを購入したのである。

 

 

雑だがヨシ。ロードスターの少ないトランクスペースにも2分割タイプのマフラーであれば入る。

あとは友人の工場に持ち込むだけだ。

リアエンド部分だけ真っすぐになっておいで~

 

ということでサクッと純正のマフラーに戻したところで一点チェック。。。

崩れていることがあると言われる触媒…

ガンガン回すことが多いうちの車両はエンジンまで手を入れていることもあって排気のにおいが心配であったが…

 

 

セル崩れ無し!!!

生きてる!

 

良かった…あまりにも排気ガスが濃いからずっと心配していた。

燃調の観点から言うとうちのロードスターはアイドル時の燃調濃いめなのでそのうち調整し直さなければ。

 

純正マフラー。

この当時は純正でもなかなかいいデザインのマフラーで個人的には好きだ。

音量も静かで車内では快適に音楽を楽しむことができる。

 

しばらくはこの優しいサウンドを楽しもうと思う。

 

 

さて、泥臭い話はこの辺にしてお口直しを。

先日梅田にあるマツダブランドスペースにお邪魔してきた。

 


友人が写っているので加工。

新型マツダ2が出たとのことで見学。

グリルカバーのデザインや外装に選択肢が増えたらしい。フロントに黄色いバッジのようなものが見えると思うが、これは標準でついてくるそう。

この黄色はサンフラワーイエローで塗装されているとのこと。

さらにSPORTというグレードを選択するとこのバッジが赤色になる。

そちらはクラッシックレッドで塗装されている。

 

お気づきの方も多いかと思うがこの二色はNAロードスターの純正カラーである。

マツダロードスターありきであるということを全面に、もとい前面に押し出してきているところがらしいなといったところか。

歴史を重んじるマツダならではのこの表現に、こだわりの姿勢を感じた。

 

ちなみに中身に関しては何も変わっていないのでベースのお値段は据置のようだ。

 

最近増えてきてるよね、外装の組み合わせで個性を出そうという風潮。自分で選んだ自分の仕様ということでライトなユーザーでも愛着が湧きやすくなるだろうし、何かと規制の多い時代なのでイイと思う。

 

 

100周年記念のバッグ。

マツダが地元広島のブランドとコラボしてできたというこの製品。本来は限定品なのだが今回特別に見せていただいた。

愛車と旅をすることをコンセプトに作ったようで内側も外側も大変面白い作りになっている。

 

外側の素材はマツダCX系に使用されているレザー、つまり内装用のレザーを使用している。

特徴的なステッチの編み方はステアリングのステッチと同じ。演出なのだろうが性能面でも優秀で見た目にも深い味を感じる。

さらにこのバッグの下部にはドライビングシューズを入れることができるスペースもついている。

 

こだわりは細部まで見るともっとあるのだろうが一般的な説明だけでも「車好き」のために用意したということだけは十分に伝わってきた。

 

このバッグ、そのお値段約¥120,000

 

金額だけで見ると値は張るが一生モノと言える出来のよさと質感なので、それだけの価値はあると思う。

実際一回目に購入者を募った際は即完売したようだ。

使わずにコレクトしてもおいおい価値が出るようなそんな気がする。

 

僕もそろそろ現代の車を足者にしたいなと思ったそんな一日だった。

仕事がんばろ~(笑